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confuoco Dalnara

LIT

もっと深い映画と思っていたら子どもっぽくて軽くて
ちょっとコメディ映画みたいだった。
'Lost in Translation'
一流のハリウッド・スターなら
下手な通訳がつくことはないぞー、
設定に無理があってくすくす笑っちゃった。
LとRの区別がつかなくたって、come inでなくenterと言ったって
和製英語を叫んでいたって、英語ネイティブな国でないんだから
'lost in'は大げさな...と思ってしまった。

視点が定まっていない。
永住でも赴任でも留学でもない短期滞在で
言葉の壁が、と言う設定が浅薄な気がした。
あるいは、外国に来て気付き始めた夫婦間の温度差や浮かび上がったコミュニケーション・ギャップを
外国語や外国、日本語の壁や日本でのコミュニケーション・ギャップにすりかえているような気もする。
疎外感を感じたり、さびしくなる理由は外国に来ているからではない。
たぶんもともとあった問題がここへきて噴出し表面化したのだろう。
それを'blame it on translation'にしているよう。そのへんの視点が曖昧で弱い気がした。
'lost in'があまり深くなく、響いてこない。

パークハイアットに行くはずの車が通りを四谷方面に走って後
渋谷の薬局のネオンがうつったり、
東京がなんだかエキゾチックに映っている。

途中でちょっと眠ってしまった。マシュー南のとこはちゃんと観た。
Anarchy In the U.K.の歌がうまかった。
私がにっこりした場面は京都の平安神宮?で
白無垢の花嫁が階段をのぼるとき
花婿がそっと手を差し出して助けるところ。
それをみてふたりの愛情かなにかを感じとったようなシャーロットの表情の変化がよかった。

N.Y.Barにはウィスキーよりもっと美味い酒がある。

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